グーテンベルク

ドイツ出身の金属加工職人、ヨハネス・グーテンベルク Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenbergの活版印刷で、言葉の持つ力は、大きく変化し、拡大しました。

後世に様々な影響を与えてるのですが、直近では宗教改革を忘れてはならないでしょう。マルティン・ルターの宗教改革には、ドイツ、北方ヨーロッパの諸侯の様々な思惑もからんだ複雑な背景があり、とても一言で語れるものではありません。しかしその中で、従来高位の聖職者たちだけしか直接読むことができなかった聖書が、グーテンベルグの印刷機の発明により、多くの人が聖書の言葉を目にすることができるようになったことも、大きなことだと言われます。大衆にとってのわかりやすさ、理解が重視され、宗教改革に対抗するカトリックのバロック美術への流れにも至ります。

言葉のもつ役割の本質は変わっていませんが、グーテンベルクによって、その力は、さらに大きなものになったと言えるでしょう。

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