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AricleProductionsの目指すところ、時代の背景

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聖書には、「言葉は神である」「初めに言葉ありき」と記されています。日本では、古来より「言霊」として、言葉には力があり、霊があるのだと、祖先たちは、言葉に畏敬の念をもってきました。私たちの祖先たちは、洋の東西を問わず「言葉」に力があること知っていました。聖書におけるバベルの塔の神話。あの巨大なプロジェクトの中断は、・・・言葉が通じないことには、・・・コミュニケーションができないことには、・・・プロト...

口述による伝承で、民族の歴史や来歴が言葉によって伝えられてきました。時にそれは旋律やリズム、音楽を伴ったものだったでしょう。石や木に、祖先たちはその時に使えるリソースを駆使して、言葉を文字として刻んできました。その刹那だけ、一瞬のものではなく、時間を超える言葉が残されるようになりました。エジプトでパピルスが発明されたことも大きな変化といえるでしょう。言葉は、その時のコミュニケーション、意思伝達だけ...

言葉は、ただ情報や事実を伝える、そして記録するだけのもではありませんでした。人々の想いや気持ち、情念を、不完全ながらも伝えてきました。言葉はけして心を伝えるためには完全なツールではありませんでしたが、個々の一人一人、あるいは民族という大きな単位まで、様々な心や魂が語られ、伝えられてきました。ジプシー達は、言葉に節をつけてさまよい、詩人や文学者が言葉を使い、人間の情念をも書きとどめ、時の流れに抗して...

恋人同士の愛、親子の愛。心を語る言葉がある一方、言葉は、力としても働いてきました。ローマのデマゴーダー、政治家、哲学者、宗教者、思想家、市民運動、革命家、テロリスト、マルクス、スターリン、ヒトラー、ジョージワシントン、リンカーン。力をもつ言葉を発した人は枚挙にいとまありません。言葉は、良きにも悪しきにも、力を持ち、人類に、歴史に大きな働きを果たしてきました。

古来、権力や暴力、あるいは争いを、言葉で馴致することが繰り返されきました。法であり、法律です。法は、言語、言葉によって説明され、正当化されてきました。。社会の発展、拡大に伴い、徐々に成長し、体系化され続けてきました。言葉の網の目は、蜘蛛の巣のように、容易に暴動や戦争、革命で破られることがありました。しかし、社会がおちつくと、再び、言葉によって、法は紡がれ、人々の生活に関わってきました。それは、単に...

ドイツ出身の金属加工職人、ヨハネス・グーテンベルク Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenbergの活版印刷で、言葉の持つ力は、大きく変化し、拡大しました。後世に様々な影響を与えてるのですが、直近では宗教改革を忘れてはならないでしょう。マルティン・ルターの宗教改革には、ドイツ、北方ヨーロッパの諸侯の様々な思惑もからんだ複雑な背景があり、とても一言で語れるも...

グーテンベルクの発明は、大きなエポックメーキングでした。それは、産業革命、近代化によって、その技術が進歩し、大量に、効率的に、多くの同質の出版物が産み出される環境になった時に、さらに大きな力をもつことになりました。同時に、教育の浸透による識字率の向上も大事な要素です。言葉を受け取る側が、文字をよみ、言葉をわかる、その割合が高まるに至って、出版による言葉は、巨大な力を持つようになったと言えるでしょう...

モールス信号の無線通信の実験が成功して1906年には、世界初のラジオ放送が行われました。そこで伝えられた言葉は、クリスマスのメッセージだったといいます。ヘンデル作曲のクセルクセスのラルゴ、O Holy Nightが流れ、そして聖書が朗読されました。テレビの発明と放送開始。電気的な伝送技術の実用化と普及は、言葉のもつ力と意味を、さらに変化させ、増大させました。言葉だけでなく、音楽と映像を伴い、その影...

異論がある人、世代の方がいるかもしれません。しかしインターネットはすでに社会のインフラとして機能し、一翼を担っています。この環境の中で、言葉の果たす役割や意味は、パピルスや印刷機の発明や普及、ラジオやテレビの普及と同等どころではなく、それ以上の大きな変革となることでしょう。それは変革ではなく、「増大」「強化」「成長」「拡大」・・・・などでは、まだ形容が不足していて、「嵐」「奔流」「爆発」と例えるこ...